Windowsでは、「ステレオミキサー」と「VB-Audio Virtual Cable」の二つの仮想デバイスソフトでの動作を確認しています。
「ステレオミキサー」はWindows10以降標準でOSに装備されているものですが、音声の出力先としてはPC内蔵のスピーカーとイヤホンジャックだけが対象になっており、外部スピーカーやUSBやBlueToothでヘッドセットや外部スピーカー等を使う場合には使えないという制約があります。一方、「VB-Audio Virtual Cable」はドネーションウエアで、別途ダウンロードしてインストールする必要がありますが、音声デバイスに関する制約はありません。
仮想デバイスにVB-Audio Virtual Cableを使う場合
1. 仮想ドライバーソフトのインストール
まず、仮想オーディオデバイスソフトウェアをインストールします。Quality-Workで動作することを確認している「VB-Audio Virtual Cable」をインストールします。こちらもドネーションウェアですがドネーションなしでも入手できます。https://vb-audio.com/Cable/ を参照してください。
2. OS設定
まず、スタートメニューから「設定」アプリを開き、「サウンド設定」を選びます。

上のような画面が現れますので、画面の一番下の「サウンドの詳細設定」をクリックします。

「再生」タブで再生デバイスを表示します。ここで「CABLE In 16 Ch」が表示されているのを確認し、既定のデバイスに設定します。

「CABLE In 16 Ch」が「既定のデバイス」になっていない場合は右クリックで表示されるメニューから「既定のデバイスに設定する」を選び、CABLE In 16 Chを既定のデバイスとして設定します。
次に、「録音」タブを表示します。ここで「CABLE Output」が表示されているのを確認し、既定のデバイスに設定します。

「CABLE Output」が「既定のデバイス」になっていない場合は右クリックで表示されるメニューから「既定のデバイスに設定する」を選びます。
さらに、CABLE Outputのプロパティを表示し、「聴く」タブを選択します。ここで、実際に音を再生するデバイスを選びます。

「このデバイスを聴く」にチェックを入れ、「このデバイスを使用して再生する」のリストから音を再生するデバイスを選びます。(ここでは、スピーカー(Realteck(R) Audio)を選択しています)
3. Quality-Workの設定
Quality-Workのメニューにある「設定」から「オーディオ設定」を選ぶと、下のような情報が表示されます。初期状態で仮想オーディオデバイスとしてVB-Audio Virtual Cableを使うようになっていますのでVB-Audio Virtual Cableを使う限りでは特に設定を変更する必要はありません。
- Loop_back_device (仮想オーディオデバイスの名称):VB-Audio
- Host_api (使用するサウンドシステム):Windows WASAPI
- RATE(音声のサンプルレート Hz): 48000

仮想デバイスにステレオミキサーを使う場合
1. OSの設定
まず、スタートメニューから「設定」アプリを開き、「サウンド設定」を選びます。

上のような画面が現れますので、画面の一番下の「サウンドの詳細設定」をクリックします。

サウンドの詳細設定画面が表示されたら、「再生」タブを選択し、内蔵スピーカー(もしくはヘッドホン)が既定のデバイスになっているかを確認します。なっていなければ「既定値に設定」ボタンで設定します。

次に「録音」のタブを選択し「ステレオミキサー」が表示されるのを確認します。無効になっていたら、右クリックで表示されるメニューから「有効化」を選択します。

右クリックで表示される同じメニューから「既定のデバイスとして選択」します。
2. Quality-Workの設定
Quality-Workのメニューにある「設定」から「オーディオ設定」を選び「オーディオ設定画面」を表示します。

左にあるチェックボックスを入れた項目が編集できるようになりますので、以下のように編集して「保存」ボタンをクリックします。
- Loop_back_device (仮想オーディオデバイスの名称):ステレオ ミキサー
- Host_api (使用するサウンドシステム):MME
- RATE(音声のサンプルレート Hz): 44100
